2014/01/22

PLASTIC ART SPACE DESIGN ≫ STORE PRODUCE




遅くなってしまいましたが、2013 / 12 / 03 に GRAND OPEN された、
" ROJETTA by snob "  のご紹介をさせて頂きます。



今回の STORE PRODUCE は京都の中心街にある商業ビルの2階、
そして50坪の大型店舗という様々な制限がある中
オーナーさま、サロンスタッフのみなさま、職人、設計士、デザイナーが一体となり、
苦労して作り上げた作品となりました。



まずは1階看板のグラフィックデザイン。
こちらも PLASTIC ART SPACE DESIGN でデザインさせて頂きました。



見上げると、通りから目立つ様設置された、ネオン管とアイアンによるサイン。



 エレベーターを上がると、そこにはアンティーク感のあるクロスに
エイジング塗装が施されたクラシックな空間。



今回はまるでそこに何かが存在したかの様な
トマソン的アプローチによるエイジング塗装を、まっさらなクロスの上に、大胆に施しました。



そして右を向くと、細長い京都らしい物件の形を利用したエントランスが。
LGS と呼ばれる、本来は建物の下地に使われる素材を、大工職人により1本1本、組み木の要領で組み合わせる事によって、
コンテンポラリーな “ 和 ” を表現しました。





アイアンとアクリル板を使用した LED 照明。



その下部にはピクチャーレールが。
絵画を飾りたいというオーナーさまの希望を、デザイン面と機能面を両立させ実現させました。



その細長いエントランスを抜けると現れるレジカウンターとウェイティングスペース。



1930 年代のフランスの郵便局で実際に使われていたカウンターを利用したレジカウンター。
そしてその後ろには先ほどと同じ仕様のピクチャーレール付き LED 照明。



天井からは重ねて吊り下げられた、ヨーロッパ製アンティークの工業用ランプ。




月日が経ち、重厚感が増したレザーのアンティークソファと、トロリーテーブルによるインダストリアルかつエレガントな空間。




そして圧巻の壁面は、ヨーロッパ建築でよく見られる古い床をモチーフに、大工職人により古材調の不燃パネルを、1枚1枚矢羽根貼りに。
大容量の収納も兼ねた美しいデザイン。





1つだけ用意されたブックシェルフの取っ手にはアンティークのケーキサーバーを。



隣に続くトイレの建具も同様の仕様で製作。



扉を開けるとビビッドカラーのクロスを1面だけ用いたアクセント。






アンティークフレームをランダムに組み合わせ、ミラーをはめ込んだ洗面鏡。
トイレも、入り口、ウェイティングスペース同様、アンティーク感のあるエレガントな空間に。
カランと洗面器、ペーパーホルダーにはフランスの奇才、PHILIPPE STARCK デザインのものをセレクトし、
よりラグジュアリーかつエッジィな空間を強調しました。






トイレからスタッフルームに続く壁面はエイジング塗装で…。



その先にはカラーブース。
ここの壁面にはラボラトリーをイメージした、クリーンなホワイトタイルを。
そのタイルには  LED ライトが埋め込まれた特殊タイル、タイルライトを使用し、その雰囲気をより一層強めました。
チェアには KARTELL 社の MASTERS を。
ここにも PHILIPPE STARCK デザイン。






そしてメインのカットブース。
壁、天井、床を、ビル本来の素地を剥き出しにし、クリア塗装のみで仕上げる事によって、
オーナーさまの意向のイメージであった、“ 廃墟 ” を街中、しかもビルの2階に作り上げました。



セット面はミニマルな四角い鉄のオブジェをイメージし製作。
LED 照明と、鏡面を残し、他をガラスにするという特殊技術を用いたミラーを使用し、
極限までフラットにする事によって、その荘厳な様相をより一層呈しています。
セットチェアにも本国、イタリアから取り寄せた PHILIPPE STARCK デザイン、DRIADE 社の COSTES チェア。
今回のエッジィな空間には PHILIPPE STARCK のデザインが欠かせない要素となりました。



シャンプーブース。
こちらにもミニマルな四角い鉄のオブジェをイメージし作られた独立したタオル棚。
棚を独立させる事により、もう1つのオーナーさまの意向であった、“ 自然光の入るサロン ” という希望を実現させました。



シャンプーブース奥の壁面のみ、グリーンペーンガラスをはめ込む事によって、
廃墟の中に近未来的要素を。



上にはフェイクグリーンのシダを這わす事によって、無機質な中に有機的な要素をプラスし中和。



そして全ての窓を、アイアンフレームにいくつかの磨りガラスをランダムに組み合わせ
エイジング加工で仕上げたものを製作、それをはめ込む事により、その廃墟感を具現化させました。



既存の鉄柱も塗装後に敢えてまた塗装を削り落とし下地の色を出す事によって、
アンフィニッシュ感を出したエイジング塗装。






そしてシャンプーブースの奥にはこんな個室も。



贅沢な時間をゆっくりと過ごしたい方への VIP ROOM 。



見て頂いたお客様には、“ ネオ廃墟 ”、“ ネオアンティーク ” などと表して頂き、
他には無い新しい空間だと感じて頂けたようで、私たちも大変嬉しく思っております。
この度はご依頼頂き誠にありがとうございました。
京都随一の高いカット技術と明るく楽しいスタッフの方々、そして昼と夜、360°見渡しても全く異なる顔を持つエッジィな空間…。
みなさまも、ぜひこの新しい空間を体感しにいらして下さい。




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